
美しい海を守りたい。それは、誰もが願うことでしょう。
しかし、現実には、マイクロプラスチックによる海洋汚染が深刻化しています。
目に見えない小さなプラスチックが、海の生態系を破壊し、私たちの食卓にも影響を及ぼす可能性も懸念されています。
この問題に対し、「seabin」という海洋ゴミ回収装置が開発されました。
今回は、このseabinの可能性をさらに広げ、定期フェリーにマイクロプラスチック回収装置を搭載するというアイデアをご紹介します。
目次
マイクロプラスチック問題とは?

目に見えない脅威
マイクロプラスチックとは、5mm以下の小さなプラスチック片のこと。
その発生源は、ペットボトルやレジ袋などのプラスチック製品が劣化したもの、洗濯排水に含まれる繊維など、様々です。
海洋生態系への影響
マイクロプラスチックは、海洋生物に誤飲され、食物連鎖を通じて生態系全体に悪影響を及ぼす可能性があります。
また、人体への影響も懸念されています。
海を守る取り組み:seabinの可能性

seabinとは?
seabinは、海に浮かべてゴミを回収する装置です。
水面のゴミを自動で吸い込み、内部のフィルターで捕集します。2mm以上のマイクロプラスチックも回収可能で、油も回収できる優れものです。
沿岸域での活躍
seabinは、現在、港湾やマリーナなど、沿岸域に設置されています。
しかし、より広範囲の海域でマイクロプラスチックを回収するためには、新たな対策が必要です。
定期フェリーで広範囲の海を守る

発想の転換:既存のインフラを活用
そこで考えられるのが、定期フェリーにマイクロプラスチック回収装置を搭載するというアイデアです。
定期フェリーは、毎日、広範囲の海域を航行しています。
このインフラを活用することで、効率的にマイクロプラスチックを回収できる可能性があります。
メリット
- 広範囲の海域をカバーできる
- 新たな設備投資が不要
- 運営コストを抑えられる
- 環境意識の向上に繋がる
なぜ定期フェリーなのか?

環境負荷の低減
環境問題に取り組むには、新たな設備を建設するだけでなく、既存の資源を有効活用することが重要です。
定期フェリーは、すでに運航しているため、新たな環境負荷をかけることなく、マイクロプラスチック回収に貢献できます。
効率的な運用
定期フェリーは、定められた航路を定期的に運航しています。
そのため、マイクロプラスチック回収装置の運用も効率的に行うことができます。
まとめ

マイクロプラスチックによる海洋汚染は、深刻な問題です。
定期フェリーにマイクロプラスチック回収装置を搭載することで、広範囲の海域で効率的にゴミを回収し、海洋環境の改善に貢献できる可能性があります。
未来の海を守るために、私たち一人ひとりができることから始めていきましょう。