新型(コロナ)ウイルスの影響によって、飲食店の営業時間が短縮されたり移動中のマスクの着用が余儀なくされた。
このことは多くの人にとって、まだ新しい記憶として残っているのではないだろうか。もちろん、いまだにウイルスの影響は続いており、町中マスクを着用している人がほとんどだろう。
最近では、「マスク警察」という言葉もある。
マスクをしていない人に対して、過度の注意を促す人たちのことを指しているのだ。中には布マスクやウレタンマスクではなく、不織布マスクの着用を促す人々もおり、「不織布マスク警察」と言われているケースもある。
このように、新型ウイルスに大きな不安を抱えている人は数多くいるのだ。
ワクチンを打った人と打っていない人とを明確にする「ワクチンパスポート」の有無によって、今後、格差が広がっていくだろうと予想される。
目次
ワクチンパスポートで格差が広がる未来がやってくる!?
ワクチンパスポートとは、かんたんに言えば新型コロナワクチン接種の事実を公的に証明する接種証明書のことである。
予防接種法に基づく新型コロナワクチン接種済みの方が、海外渡航の際、渡航先への入国時をはじめ、現地での飲食店・施設の利用時等や日本への入国後・帰国後の待機期間に関する新たな措置を受ける際にも活用できるようになるのだ。
これによって、差別を受ける人が出てくるかもしれないだろう。
先ほどの「マスク警察」のように、ワクチンパスポートの有無によって移動などの制限や偏見が生まれるのである。
ワクチンを打たない人が不自由になる世の中に!
このような未来も予想されるのである。
【そう思ったきっかけは?】
いわゆる「ワクチンパスポート」は兼ねて都市伝説的な噂だったが、ついにテレビで紹介されているのを見かけて、いよいよ現実のものとなった。
マスク付けてない=悪
ワクチンを打たない=悪
と決めつける人は、どうしても一定数いるのである。
【何がそうさせているのか?】
多くの人が移動の制限により経済活動の縮小を経験している。
特に海外への渡航は感染者を出すと国際問題になりかねないので、うかつには解禁できない。
一時は、PCR検査で陰性だったら証明書を出し、それをもとに経済活動すればいいじゃないかという案も一部のワイドショーで話題に上がったが、検査の精度以前に、検査したその帰り道で感染するリスクもあるため全くナンセンスな案だった。
しかしワクチンで積極的な免疫獲得をすれば、100%ではないもののかなり安心度は高い。
変異するウイルスに対応できない可能性はあるが、これまで通り個人でできる感染症対策を続けていれば、長距離移動も許されるのではないだろうか。
【既存の取り組みや問題点】
感染症の流行により、世界は大きく変わりつつある。
なぜ「感染症」と呼んできたかというと、これがひとつのウイルスで終わらない可能性があると考えているからだ。
感染症の終息の道として、一時は集団免疫の獲得もあげられていたが、あまりにリスクが大きいということで今は話題にのぼらない。
スウェーデンが「集団免疫を目指して積極的な感染対策などをしてこなかった」と誤解されているが、そもそも集団免疫を目指していたわけではないことが分かっている。
(参考:https://www.covid19-jma-medical-expert-meeting.jp/topic/3743)
現在は、終息の道としてワクチンを打つという段階に入っている。ワクチンは天然痘の時代から抵抗をもつ人は一定数いて、乳幼児の定期接種も受けさせない人がまれにいる。
しかし、その子どもは将来医療従事者になることはできない。
(正確にはそれぞれの病気の免疫獲得が必須)これと同じようなことが、「ワクチンパスポート」で起こりつつある。
「ワクチンを打っているから安心」というステータスは、行動制限や風評被害から自由になる光の側面がある一方で、打たない人には不自由や差別の闇がやってくるだろう。
【これを機に考えてもらいたいこと】
ワクチンは、疑似的な感染を起こすことで免疫をつくるため当然リスクもある。
今回もサイトカインストーム(免疫機能による過剰な炎症)による重症者や死亡者が出たように、重篤な副作用のリスクはゼロではない。
ところで、ワクチンといえば弱毒化したウイルスそのものを使う「生ワクチン」や「不活化ワクチン」をイメージする人が多いと思うが、今回開発されたワクチンには種類がある。
注目すべきは、mRNA活用による人工ワクチンだ。
かなりくだけた解説をすると、ウイルスの不変部分(コロナの場合はスパイクたんぱく質)をつくるための「設計図」を体内に入れて、自分の体でウイルスの一部分(スパイクたんぱく質)を作る。
それを敵だとみなした免疫系が、抗体をつくるという仕組みだ。
つまりウイルスそのものは体内に入らない、人工的なワクチンということだ。
これは医学の進歩であり、当然ながら光の技術であるが、逆を言えば恣意的な人工ワクチンをつくることができるという闇の側面もあるかもしれない。
【具体的にどうすればよいか】
ワクチン接種自体を避けようとすると、ワクチンパスポートを持たないことによる不利益を被るだろう。
今後、悪意ある人工ワクチンが生まれれば恐ろしいことになるかもしれないが、だからといってむやみにワクチン接種を拒否するのではなく、どのワクチンなら自分は納得するか調べてみてほしい。
ただし、ウイルスそのものを使用しない人工ワクチンだからといって安全であるとは言い切れない。
先述のように、恐ろしいのは免疫がバランスを失って激しい炎症が起こることだ。
誰かと同じだから安心ではなく、自分の体質をよく知り考えたうえでワクチン接種することが大切だ。
また、世の中には簡単にワクチン接種できない体質の人もいるかもしれない。
ワクチンパスポートの有無で、経済活動や社会活動に差は出るだろうが、そこでばかばかしい差別を始めると、別の角度から評価を落とすことになるだろう。
学校や法律だけでは「いい子」になりきれなかった我々人間は、このような身に起こる危機によってある方向へ導かれようとしているのではないだろうか・・・
20XX年、未来はこうなる!
2025年、ワクチンパスポートで格差が広がる
ワクチンも、完全に安心できるものではない。
体質などのリスクを考慮した上で、摂取するかどうかをきちんと考えて行かなければいけないだろう。
ワクチンパスポートによって経済活動や社会活動に差は出るだろうが、そこで差別を始めると、人々が生きにくい社会になってしまう。